国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

自由バーラジアの声(VOFB)は、バーラジア共和国政府が出資する国際放送です

ディエンカイで自-共諸国首脳会談 議事最中のエステル奇襲に強烈な不快感

【ディエンカイで自-共諸国首脳会談 議事最中のエステル奇襲に強烈な不快感】

 ディエンカイのラムザン迎賓館にて我が国を始めレッチェルドルフ、モリヴァニア、ウェーデンランドの自由主義諸国と神州、シェイフィナリア、ファーレラントの国際共産党加盟諸国の首脳が一堂に集まる会談の場が設けられた。これはイデオロギー的に対立する諸国間の“雪解け”を志向する我が国とレッチェルドルフの呼び掛けによって実現したものだ。
 会談は当初は現在のヴァレフォールにおける諸案件について双方歩み寄った姿勢が示され、終始和やかな雰囲気のうちに終了するものと思われたが、議事進行中にファーレラントによるエステルプラッテ奇襲の事実が明らかになるや状況は一変。「右手で握手を求めつつ左手にナイフを握り持つ」かの如き国際共産党加盟諸国の傍若無人な態度に自由主義諸国からは強烈な不快感と非難の声が相次いだ。

[共同コミュニケはバ・レ・モ三国限定に ]

 全ての会談参加国の連名で発表される予定であった共同コミュニケは我が国とレッチェルドルフ、モリヴァニアの三国に限定されるものとなり、エステル奇襲に深刻な憂慮を表明すると共に、今後も徒に国際社会の安寧を乱す行動に対しては三国が共同して断固たる反対の立場を貫徹する姿勢を示した。
 畢竟、“雪解け”を目指した筈が更に自由主義諸国-国際共産党の溝を深めることとなった本会談であるが、その全ての責任が自らの貪婪な野心を暴力によって追求し対話の道を閉ざすことすら厭わない国際共産党側に帰するのは言うまでもなく、全ヴァレフォールは相当の警戒心をもって彼らの動向を監視しなければならないだろう。
(写真=ディエンカイのラムザン迎賓館における自-共諸国首脳会談の様子)

【トゥエンノイ環礁に領域警備隊上陸 バーラジアクジャクなど希少種を確認】

 我が国北方のロンイエン海に浮かぶトゥエンノイ環礁に領域警備隊員ら数十名が上陸し、国内の民間海事団体が保有する灯台の点検のほか、測量などの作業を実施した。また、この作業の過程でバーラジアクジャクなど希少種の生息が確認され、同環礁における豊かな生態系の様相が改めて浮き彫りとなった。

[政府 編入宣言に向け最終調整へ 法治によって不正常を解消]

 同環礁は現在何れの国にも属していないが、歴史的には我が国を五百有余年に渡って支配したヴィエン朝の泊地が置かれていたことが、その正史によって周知の事実となっている。また、ロンイエン海の中でも特に我が国の船舶が多く航行する海域に接しており、我が国が領有し権益を享受するに十分な根拠がある。
 政府はこれまで、ヴェセル・フリーズによる国際情勢の停滞や民政移管に伴う政治的混乱などを考慮して同環礁への関与を控え、民間海事団体による管理に委ねて来たが、その隙を突いた密漁などの脱法行為が後を絶たず、今般、法治によってその様な不正常な状態を解消するため、正式に同環礁の編入を宣言する方向で最終調整に入っている模様だ。

ニュースヘッドライン

[国際]レッチェルドルフ 委任統治領リステントに空爆開始 我が国は当面静観の構え
[社会]バーラジアテレコム ディエンカイ、ヴィンホアなどの主要都市で公衆無線LANサービスを開始

自由バーラジアの声(VOFB)は、バーラジア共和国の国際放送です。短波放送とWEB電子版でディエンカイからお届けしています/復興歴77年 第361期