国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

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ディエンカイで反体制派の大規模暴動 SFDC議長が非常事態宣言〈V.C.33年12月第931期〉


 先にSFDCが示唆した民主化プロセスで政情が大きく揺れる中、SFDC主導の民主化に反発する人民民主連盟(PLD)などの急進的な民主化勢力が首都ディエンカイで大規模デモを決行した。
 神州民国の崩壊に伴う尚海協力機構の解散で我が国の外交的後ろ盾が大きく減退したことや、最近発表された農地政策の失敗、政府系企業の相次ぐ汚職発覚などでSFDCに対する不満が募っていることもあり、一部の市民がこの動きに同調。事態は反体制の大規模暴動にまで発展している。
(写真=クアン・ガイSFDC議長の肖像に靴を叩きつける市民)

反体制派がビジネス街を占拠 一部施設に放火も

 反体制派は警官隊の制止線を突破してディエンカイ最大のビジネス街であるクァンソン通り一帯を占拠、政府系石油企業バーラジア石油天然気の本社ビルなど幾つかの施設に放火した。消防隊は現場へ近づくことすら許されず、現在も延焼している。

SFDC議長が非常事態宣言 ディエンカイに国民軍投入


 反体制派はクァンソン通りの他にも中央市場など市内数地区を掌握しており、首都機能は完全に麻痺している。現状を打開すべく、クアン・ガイSFDC議長は非常事態を宣言。国民軍3個師団の投入を決定した。国民軍は既に反体制派の占拠地区を包囲する形で展開しており、強制排除は時間の問題だ。

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