国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

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ディエンカイでの暴動 鎮圧任務の国民軍師団が反旗 ディエンカイで暫定政府形成〈第1017期〉


先般発生したディエンカイでの大規模暴動で大きな動きがあった。暴動鎮圧の命を受けた国民軍の三個師団が、共和国の最高指導機関たるSFDC(国家自由発展評議会)の指揮系統から離脱し、首都ディエンカイの行政中枢を掌握したと発表した。また、同三個師団はディエンカイにおいてグエン・ディン・ミン(Nguyễn Ðình Minh)上級大将を首班とする暫定政府を形成しており、地方の国民軍各部隊もこの動きに同調していると言う。
(写真=ディエンカイの国民軍部隊)

国民軍 デモ激化でSFDCに「見切り」

 ディエンカイでは先頃から人民民主連盟(PLD)主導の反SFDCデモが発生し、一部の市民がデモに加わるなどして暴徒化していた。反SFDCデモ激化の背景には、クアン・ガイSFDC議長による強権的な独裁政治はもとより、神州民国の実質的崩壊に伴う我が国の外交的後ろ盾の減退、農地政策の失敗による経済情勢の悪化、政府系企業の相次ぐ汚職などに対する失望がある。反SFDCデモの激化を受け、国民軍は暫定政府の形成により、現体制であるSFDCに「見切り」を付けた格好だ。

クアン・ガイSFDC議長は失脚 親族らに逮捕状

 ディエンカイにおける暫定政府の形成により、クアン・ガイSFDC議長は失脚した。暫定政府はクアン・ガイSFDCの不逮捕特権を剥奪する決定を行い、逃亡先のフークアン省で既に拘束した。親族やSFDC要人らにも逮捕状が請求されている。

ディエンカイ暫定政府は可及的速やかな民政移管を示唆

 ディエンカイ暫定政府のスポークスマンは将来の民政移管について「憲法とその他関連する法律の整備を行った上で可及的速やかに実施したい」との見方を示した。

自由バーラジアの声は、本日よりバーラジア共和国ディエンカイ暫定政府の出資する国際放送となり、短波放送とWEB電子版でディエンカイからお届け致します。