新憲法草案の国民投票実施へ 軍主導の民政移管に批判も〈第1117期〉
新憲法草案の国民投票実施へ
クアン・ガイSFDC軍政崩壊後の新しい国家体制を定めた新憲法草案の国民投票について、暫定政府のグエン・ディン・ミン首班は、各省における有権者の総数が法令による規定数を満たしていることを確認し次第実施すると発表した。この新憲法草案が承認されれば、新大統領の選出など民政移管の最終段階に入ることとなる。
(写真=ディエンカイ市内を警備する武装警察官。ディエンカイを始めとする主要都市は、デモを警戒し未だに夜間外出禁止令下にある)
軍主導に一部で批判も 容易ならざる民政移管
「(クアン・ガイSFDC)軍政期に行われた様な恣意的且つ強権的な施政を防ぎ、真の自由と民主主義を祖国バーラジアに涵養させるための偉大な第一歩」―新憲法草案について、暫定政府はこう位置づける。
しかしながら、国民軍のクーデターによってSFDCが崩壊に追い込まれた経緯や、現在の暫定政府の主要ポストを軍人が占めている点などから、一連の民政移管に向けた動きは国民軍による政治的茶番劇でしかないとの批判もある。民政移管への道程は必ずしも容易ではない。