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新憲法を制定・公布 行政院総理にゴ・ディン・スー氏

新憲法を制定・公布 行政院総理にゴ・ディン・スー氏 民主化プロセスは最終段階へ

 先般のディエンカイに於ける大規模暴動で国民軍の有志部隊が決起しクアン・ガイ国家自由発展評議会(SFDC)独裁政権を排除、新たな暫定政府が組織されて以降、我が国では政治の民政移管に向けたプロセスが着実に進んでいるが、このほど、その骨格となる新憲法案が制憲議会にて承認され、復興歴76年を以て制定・公布された。
 また、これを受けて暫定政府に代わる新たな行政組織として行政院が発足し、初代総理にゴ・ディン・スー氏が就任した。同氏は国民軍陸軍の退役中将で、国民軍有志部隊の決起時には戒厳司令官として国内の治安維持に辣腕を振るった。今後の流れとしては、一連の民主化プロセスが円滑に進めば、その最終段階として新憲法の規定に従って制憲議会が公職選挙法を制定、同法発布後30期以内に総選挙が実施されることとなる。

行政院 民政移管に関する一部懸念を否定

 行政院のチャン・デ・クアンラック主席官房は記者会見で、行政院の主要メンバーに国民軍関係者が多数含まれていることが完全な民政移管への障壁となるのではないかとする一部の懸念について、「組織の運用に欠かせない重要な人材がさしあたり国民軍関係者に偏重することは、これまでの諸経緯から止むを得ない。但し、新憲法を含む新たな法制度は議会制民主主義による共和制を厳格に規定しており、SFDC軍政期の様な恣意的な独裁政治を未然に防ぐ環境が整っている」と述べ否定した。

自由主義諸国との協調を明確に 国際復帰宣言

 行政院の成立と同時に我が国は国際社会への復帰を宣言し、代表部が活動を開始した。また、国際復帰に際して外交活動に関する基本方針を発表、自由と正義を基調とする国是に基づく自由主義諸国との協調外交、ネルヴィルの一員としての善隣外交などを推進する姿勢を明確にした。

新興4ヶ国と国交成る シェイとの国交回復には拙速論も

国際復帰宣言後、ルヴィド・エド・オスティナアート王国連邦、キュズミール王国、ファルロン帝国、オステル・カリャンスク共和国の新興4カ国と新たに国交を樹立すると共に、旧フェナス自由民主同盟を巡って対立関係にあったシェイフィナリアと国交を回復した。シェイに関しては今般の総選挙で社会主義を標榜する人民労働者党が大勝していることから、同国との国交回復を拙速視する声が強まっており、「厳しく注視する必要がある。今後の動向次第では再度関係を見直さざるを得ないだろう」(外交消息筋)としている。

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