国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

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評議会は地上部隊増派を決定 主要都市には戒厳令布告〈V.C.32年8月318期〉

評議会は地上部隊増派を決定 主要都市には戒厳令布告

 国家平和発展評議会(SFDC)は、北部バーラジアへの地上部隊増派を決定、戦局はサイフォン掌握に向けた最終決戦へと移行している。314期のバーラジア標準時未明よりレイリル戦略空軍の航空支援を受け、本格的な北進を開始した国民軍地上部隊は、既に北部バーラジアの一部を勢力下に置き前線司令部を設置した。北部解放は、着実に現実のものとして近づきつつある。
 また、SFDCは地上部隊増派の決定と同時にディエンカイやヴィンホアなど国内の各主要都市に戒厳令を布告した。戒厳軍は各所に機関銃座や検問所を設け、解放戦線の決死隊による市街地への攻撃や爆弾テロを警戒している。また、官公庁やホテル、デパートなどの主要施設からバーラジア料理を提供する小さな大衆食堂に至るまで、建物の入り口には土嚢が、窓には携行用ロケット弾を退ける金網が据え付けられ、臨戦態勢をとっている。
 

徴兵再開へ ディエンカイでは反対派学生の逮捕始まる


(写真=大学旗を手に抵抗する学生の逮捕を試みる戒厳軍兵士)
 政府は、北部バーラジアへの地上部隊増派に伴い、兵站合理化の一環で中止されていた徴兵を再開し、同時に兵役拒否者への罰則規定強化などを含む兵役法の改正案がSFDCで議決されたと発表した。また、ディエンカイの戒厳軍は、これに反対し座り込みの抗議活動を行っていたディエンカイ大学の学生ら30名を同大学キャンパス内で逮捕した。

リルバーン解放戦争はディルタニアの命運を左右する聖戦

 我が国が北部解放のために兵を挙げたその時、ディルタニアでも共産主義者から国土を奪還する解放戦争の戦端が開かれた。解放戦争の完遂とリルバーンの統一を生涯の大事業とされるフローラ・クローリス皇帝陛下とリルバーン帝国臣民の奮励努力を我々は称揚し、また祖国統一の成就を衷心より祈念する。リルバーン解放戦争はまさにディルタニアの命運を左右する聖戦であり、その聖戦のために流血をも厭わないリルバーン帝国臣民と我がバーラジア民族は一心同体である。