国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

自由バーラジアの声(VOFB)は、バーラジア共和国政府が出資する国際放送です

新制バーラジア世界へ 地域安定化と反体制派排除が喫緊の課題 〈V.C.32年1月春季〉

新制バーラジア世界へ 首都で共和国成立記念式典


(写真=共和国成立記念式典に臨む国家政治委員会のメンバーら)

 決死のクーデターによって旧ヴィエン朝王政から政権を奪取し、無辜の民を専制と隷従から解放したクアン・ガイ将軍は、ヴァレフォール暦32年 1月をもって共和国としての新制バーラジアの成立を内外に向け高らかに宣言し、新制バーラジアの最高機関たる国家政治委員会委員長並びにバーラジア国民軍(BNF)大元帥の地位に就いた。また、これを記し、首都ディエンカイのクアン・ガイ1月決起大広場では共和国成立記念式典が催され、臨席したクアン・ガイ委員長をはじめ政府首脳の面々が国家と国民の守護と言う大命を担った国民軍の兵士達を閲兵した。

ルオン首相会見 ネルヴィル地域安定化と反体制派排除が喫緊の課題


(写真=自動小銃の射撃訓練を行う国民軍兵士)

 グエン・ドゥック・ルオン首相は初めてとなる記者会見を開き、喫緊の安全保障上の課題として、核戦争による混乱から依然として立ち直れていないネルヴィル・オーシャンの安定化と、国内における反体制派の排除を挙げ、これらの問題を処理する為には国民軍の正面戦力を拡充し、誇示する必要があるとの見解を示した。反体制派とは左翼勢力や少数民族の過激独立派などの不満分子を糾合した旧ヴィエン朝王政の残党で、カンラット山脈の山岳地帯に潜伏し国民軍部隊を相手に遊撃戦を行っている。

自由三洲政府代表とクアン・ガイ委員長が会談 離散三洲人の原則受け入れで合意

 亡命政府として受け入れを行った自由三洲政府(旧三洲諸島暫定自治政府)のセリザワ代表とクアン・ガイ委員長が1月決起記念会堂で会談し、旧三洲連合共和国の崩壊で世界に散らばったいわゆる離散三洲人を、バーラジア政府として原則受け入れる事で合意した。これと引き換えに自由三洲政府に対しては、始動したばかりの国産デュアルロール機開発計画=BDF計画の推進を意図し、軍事顧問からの更なる技術供与を要求したと見られる。

産計省 ウィルバー・ICE社の支社設置を認可

 産業計画省は、ウィルバー合衆国のコンピューター大手ICE Corporationのヴィンホア支社設置を認可した。今後、同支社は、同社が世界各国に売り込んでいるICE_OSのネルヴィルでの販売拠点となる。同社とは国民軍がICE_OSを搭載した情報機器を採用するなど以前から関係があったが、国家間の外交関係を樹立するには至っておらず、一部ではフェイルディラシア流の自由経済と民主主義を標榜するウィルバー政府が我が国の政治体制に懸念を抱いているとの見方もある。