国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

自由バーラジアの声(VOFB)は、バーラジア共和国政府が出資する国際放送です

【外務省報道官記者会見】イスアード航空ハイジャック事件・ディルタニア情勢について〈V.C.32年1月春季16期〉

神州民国蓬北発イスアード航空422便がハイジャックされ、フェナス解放戦線を名乗る犯行グループが人質と警官に発砲。その後銃撃戦となり、乗員乗客211名のうち32名が死傷する惨事となったが、これについてコメントは。

 このハイジャック事件によって無辜の乗客10名の命が奪われた。正式な外交関係は無いものの、既にズオン・バン・フォン外相がイスアード外務当局に電報を送り、慰問の意を表した。バーラジアは如何なる形のテロも強烈に非難し、断固反対する。イスアード政府が効果的な措置を講じ、周辺情勢に影響を与えない様適切に処理するものと信じる。

リルバーン帝国の国際社会への復帰やルード・ヴァズニスク統一連合のヤ連邦からの独立、蓬莱島における神州民国成立など、ディルタニア情勢が緊迫化している。また、ウィルバー合衆国はヤ連邦に対し、国交関係樹立の条件としてディルタニア連邦の解散と構成諸国の独立を要求した。これら一連のディルタニア情勢に対する我が国の方針は。

 未だに核戦争以前の旧態依然とした体制を引き摺り、「三洲高級指導部の謀略」なる妄言を垂れ流すディ連邦が、いよいよ終わりを告げようとしている。現今のディルタニア情勢は、まさにその象徴的な事例であり、ヤ連邦は当地域の平和と安定の大局に立った判断を行うものと期待している。尚、既に神州民国とは国交を樹立する事で合意に達しており、リルバーン帝国並びにルード・ヴァズニスク統一連合との外交関係についても前向きに検討したい。