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首都圏で徴兵開始、臨時国防費の拠出も 軍拡急ぐ背景は〈V.C.32年2月秋季67期〉

首都圏で徴兵開始、臨時国防費の拠出も 軍拡急ぐ背景は


(写真=ディ連邦製の自動小銃を基に開発されたQS-20の射撃訓練を行う徴集兵)

国家政治委員会は兵役法に基づいた徴兵の実施を決定し、国民軍ディエンカイ軍区司令部が首都圏在住の兵役適齢者1万8000名に召集命令書を発送した。既に行政上の諸手続きを終えた者から順に入営が始まり、半年間の基礎訓練課程の中で火器の操作や野営陣地の構築、サバイバルなどの教育を受けた後、二年間の実戦任務に就く。今後、段階的に首都圏以外の都市部や地方でも徴兵が実施される予定で、既にヴィンホア市では当局による徴兵検査が開始されている。
また、この他にも国防省がBDF計画機の実戦配備前倒しを発表し、臨時国防費から地対艦ミサイルVG-11(※)増配備と旧三洲製APC(装甲兵員輸送車)・SSF-AM4導入による機械化師団増設等に関連する費用が拠出されるなど、軍備の拡大が急速に進んでいる。その背景にはこのほどネルヴィルに樹立されたノイバウト共産政府の存在がある、とグエン・キエット本社論説委員は語り、こう続けた。「同政府の主張する武力の伴った先鋭的な共産主義思想は、ネルヴィルにおける自由世界の維持と秩序ある安定の確保を脅かすものに他ならず、この脅威に対して我が国が積極的な関与を果たして行くことになるだろうし、そうあるべきだと信じる。」

※地対艦ミサイルVG-11

VG-11は、沿岸部の秘匿陣地から敵戦闘艦艇又は上陸用舟艇等を攻撃・撃破する為の地対艦ミサイル(SSM)であり、我が軍の戦闘ドクトリンの一つである水際防衛を担う重要な戦術兵器である。通常は発射プラットフォームとして牽引トラックを用い、索敵レーダーを搭載した車両が随伴する。技術的には旧三洲の97式SSMの影響を受けているが、同性能のSSMと比較すると射程が短い上にシステムの自動化も進んでおらず、また秘匿陣地から運用するとは言え、攻撃からの防備能力は皆無であり、実戦における生存性は低い。しかし、弾頭への弾薬搭載量は同性能SSMの約2倍であり、目標に命中した際の破壊力は絶大である。配備は、海軍の沿岸防衛部隊を中心に行われている。(国営紙「自由祖国」軍事問題専門誌 ミリタリー・ジャーナルより)

公開裁判で反体制派首魁10名に死刑判決、即日執行

先日、警察軍(国家憲兵隊)が全国規模で実力部隊を投入、バーラジア共産党員とナムキ族独立派ら347名の逮捕に踏み切った一件で、起訴処分となった188名のうち、幹部級と見られる10名に対する判決がヴィンホアでの公開裁判で下された。非合法の破壊活動や独立運動を主導したとして10名全員が死刑判決を受け、ヴィンホア刑務所内で即日執行された。

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