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解放戦線掃討に国軍投入 北側軍事演習への揺さぶりか〈V.C.32年5月185期〉

解放戦線掃討に国軍投入 北側軍事演習への揺さぶりか


(写真=南部の地方都市ディエンナンに投入された国民軍部隊)

[ヴァレフォール暦32年 5月(182期)]
バーラジア共和国で反体制派逮捕(国家主義化)が宣言されました。

 バオ・ダラット(Bao Dalat)国民軍総参謀長は32年5月182期、国内に潜伏し破壊活動に従事している北側の解放戦線工作員を掃討するため、ディエンカイやヴィンホアなどの主要都市に一時戒厳令を布告したと発表した。
 先般の反対派一斉逮捕においては、武装警察に相当する警察軍(国家憲兵隊)が出動したが、今次作戦には国民軍陸軍の精鋭部隊が投入された。陸軍では個人用装備更新の一環として、PASGT(パスジット/地上部隊用個人防護システム)に対応したケプラー製のボディーアーマーやフリッツタイプのヘルメット、ウィルバー・SilverStorm社S-16自動小銃などの導入が始まっており、今次作戦はこの様な新式装備を身にまとった部隊の「お披露目」となった形だが、これが北側が強行しようとしている軍事演習に対する揺さぶりであることは明らかだ。
 今次作戦で、農村部の解放戦線キャンプを攻撃し、都市部では事前の通報によって明らかとなっていた北側内通者が戒厳部隊によって逮捕された。国民軍総参謀部によると、解放戦線工作員と北側内通者、その他反体制派を合計した逮捕者数は2543名で、掃討の過程で解放戦線工作員122名を射殺した。主要都市における戒厳令は、作戦が無事成功したとして183期をもって解除された。

グエン・ドゥック・ルオン首相 「解放戦線による非合法的で残虐な破壊活動を指示し、『安武への軍事的威嚇』と称して軍事演習を強行しようとしている一方、南北離散家族交流事業の実施で緊張緩和を図ろうなどとぬかす北側の姿勢は、左手に拳銃を持ちながら右手で握手を求めてくる様なものだ。我が国は今次作戦の成功によって、その様な北側の侵略的策動に対する激烈な憤怒を実力によって内外に示した。なお、今次作戦は解放戦線の暴戻に対する自衛行動であり、大規模な戦力移動にも該当しないことから、南北合意に基づく事前通告の対象には含まれない」

SPC改組 国家自由発展評議会(SFDC)が活動開始


(写真=SFDCの主要メンバー)

 国家政治委員会(SPC)序列第2位でSPC副委員長のカ・ゲアン(Ca Nghe An)陸軍元帥は、序列第5位と第6位の委員の身柄を拘束した上で、SPCを改組、新たに国家自由発展評議会(SFDC)が活動を開始したと発表した。今回身柄を拘束されたSPC委員は北側に機密情報を漏らした国家公安法違反の嫌疑がかけられており、解放戦線掃討作戦の開始にあわせて政府中枢の綱紀粛正を図った格好だ。序列第5位と第6位には新たにマウン・ソンラ空軍大将とゴ・ナム・ディン海軍中将が任命された。
 一方、これがクアン・ガイSPC委員長が尚海協力機構政府首脳会議出席のため不在な中で行われたことから、政府中枢で権力の大規模な移動或いは権力闘争が発生したとする指摘もあるが、カ・ゲアン元帥は「当然ながらSFDCの主席はクアン・ガイ大元帥である」と述べ否定した。

SFDCの序列上位
序列第1位 クアン・ガイ(Quang Ngai) 主席/国民軍大元帥
〃 第2位 カ・ゲアン(Ca Nghe An) 副主席/元帥
〃 第3位 グエン・ドゥック・ルオン(Nguyen Duc Luong) 首相/上級大将
〃 第4位 バオ・ダラット(Bao Dalat) 上級大将
〃 第5位 マウン・ソンラ(Maung Son LA) 大将
〃 第6位 ゴ・ナム・ディン(Nam Dinh) 中将

尚海協力機構 主要3項目決議で最終調整

 神州・尚海市で開催されている尚海協力機構(SCO)第1期政府首脳会議は主だった議論を終え、議事の中で加盟各国が合意に至った主要な項目の決議に入っている。決議には、消費国と産出国双方の視点に立脚することを基本理念とした天然資源取引委員会(本部:ルード・グランシュテュルード)の設置や、共産主義勢力に対する三不(不協議、不譲歩、不承認)政策の行使、共産主義勢力の武力攻撃に対する自衛行動の規定などが含まれる。

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