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トゥエンクアン級駆逐艦など就役 第1艦隊に配備<V.C.32年6月223期>

トゥエンクアン級駆逐艦など就役 第1艦隊に配備


(写真=竣工式を行うバクイエン級ミサイル巡洋艦2番艦ダ・ロイ)
 トゥエンクアン(Tuyen Quang/宣光)級ミサイル駆逐艦16隻とバクイエン(Bac Yen/北安)級ミサイル巡洋艦3隻がディエンカイ造船廠で竣工し、国民軍海軍第1艦隊(東ロンイエン海艦隊)に配備された。それぞれ神州製の084級駆逐艦と085級巡洋艦をベースとしている。
 本来33年度中に予定されていた海軍への水上戦闘艦の配備がこの時期に前倒しされた背景には、隣国安武への侵攻などで着上陸能力を伸ばしつつある北部分裂勢力の存在があり、ロンイエン海(Long Yen/隆安)一帯の我が国の制海権を強固なものとする狙いがある。
 また、国防省当局者は今後より一層海軍力の総合的拡張が進むとの見解を示し、神州をはじめとしたSCO(尚海協力機構)各国との技術協力も視野に入れたエリアディフェンス艦の開発を検討していることも明らかにした。北部分裂勢力を粉砕する自由と正義の鉄槌は着実に世界先進レベルに向かっている。

旧王朝文化再評価の動き 神州文字、邊喃の公式使用解禁か


(写真=旧ヴィエン朝王宮。現在はSFDC第二執政府が置かれる)
 ディエンカイ大学名誉教授で同大学付属歴史学博物館館長のチャン・ドゥック・マイン氏がこのほど発表した著作『バーラジア源流散歩』が初版20万部を売り上げるという国内では異例の大ベストセラーを記録、これを契機として旧ヴィエン朝文化を再評価する動きが広まっいる。
 我が国では、旧王制を打倒して新バーラジアを樹立したという経緯から、王朝文化の容認が否定され、神州文字、邊喃(Vien Nom=バーラジア語を表記する派生神州文字)などの公式使用は現在行われておらず、浮屠教寺院への参拝や僧侶への浄財の喜捨、民族衣装の着用についても忌避すべきものとされている。神州文字、邊喃については我が国の言語統制機関である国立人文科学研究院の政府への答申次第で公式使用が再開され、義務教育課程でこれらの履修が必修となる可能性がある。また、ディエンカイのヴィエン・チュナン帝廟では建国以来禁止されていた宮廷雅楽の演奏会が催され、文化復興に先鞭をつける形となった。

リルバーンのファーレ空爆 自治政府樹立で収束へ

 ファーレラント戦争以後のクランヴェルン体制(クランヴェルン講和条約)からの解放を名目に北部分裂勢力がファーレラントへ一時出兵した一件を契機に、同条約の締約国であるリルバーンとファーレラントとの間で緊張状態が生じた。ファーレラント代表が同講和条約を一方的な条約であると批判し、歴史的に終始リルバーンから抑圧を受けてきたと主張したためだ。リルバーンはこれをファーレラント戦争の正当化であると反発し、懲罰措置として同国を空爆した。また、リルバーンを支援する形でルードヴァズニスクとスピリックスは同国に地上部隊を展開した。本件は同国の降伏宣言とリルバーンへの軍事指揮権及び外交権の移譲、自治政府樹立によって収束に向かっているが、同国で予定されていたヴァレフォール最大規模のハロウィンパーティーが中止されるという思わぬ余波ももたらされた。
 なお、我が国は今回のリルバーンの軍事行動について「ファーレラントの安寧秩序を回復する為の正当なものである」として支持する声明を発した。

社会主義大国に終止符 ヤード共和国が新たに樹立

 蓬莱島での国府成立以後続いていた神州とヤードゴニエとの戦争であるが、大陸奪還後破竹の勢いで進撃を続けてきた神州にヤードゴニエは遂に屈し、降伏を宣言。ヤードゴニエは解体され、かつて一時代を築いた“社会主義大国”に終止符が打たれた。また、新たにヤード軍政最高司令部のもと、自由ヤード臨時政府のゼンリュウスキー・アトチャイマッカ氏を大統領とするヤード共和国が樹立された。
 これを受け、クアン・ガイ国家自由発展評議会主席はアトチャイマッカ氏に宛て、自由と民主の擁護のために身を投じてきた同氏を称揚しヤード共和国の建国を祝福する旨の書簡を送った。

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