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祖国統一綱領を議決 「一つのバーラジア」原則を明文化〈V.C.32年7月252期〉

祖国統一綱領を議決 「一つのバーラジア」原則を明文化


(写真=SFDCのメンバーら)
 国家自由発展評議会(SFDC)は本月252期、現状の南北分裂問題に関する基本方針として祖国統一綱領を議決した。この綱領は、基本的には従来の本問題に関する政府見解を踏襲し、それらを取りまとめたという体裁だが、「一つのバーラジア」原則を公文書としては初めて明文化したほか、実施政策として空母1隻、エリアディフェンス艦2隻を中核とした新艦隊創設などを含む、踏み込んだ内容の軍備の総合拡張計画が盛り込まれた。また、社会主義諸国間首脳会議と時を合わせる形での発表であったことから、本問題への我が国の毅然とした姿勢を改めて内外にアピールする狙いがあるものと思われる。以下、綱領全文。

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祖国統一綱領
ヴァレフォール暦32年7月252期
バーラジア共和国国家自由発展評議会議決


主席/国民軍大元帥 クアン・ガイ(Quang Ngai)
副主席/元帥 カ・ゲアン(Ca Nghe An)
首相/上級大将 グエン・ドゥック・ルオン(Nguyen Duc Luong)
筆頭書記/上級大将 バオ・ダラット(Bao Dalat)
大将 マウン・ソンラ(Maung Son La)
中将 ゴ・ナム・ディン(Nam Dinh)


【1,全文】
 国家自由発展評議会は、全同胞の総意と自由の旗幟の下、グエン・チー・ニョ率いる下賤な共産主義勢力によって引き裂かれた祖国の統一という一大国策を成就させるため、この綱領を議決した。

【2,目標】
 祖国統一の成就、民族の連帯、民主と自由の擁護、均しく豊かで精強なバーラジアの建設

【3,原則】
・バーラジア島及びその周辺島嶼は我が共和国の不可分の領土であり、「一つのバーラジア」を絶対なものとして堅持する
・祖国統一に係る一切の問題はバーラジア共和国の内政問題である
・祖国統一の時期及び方法は民族の権益、安全、幸福を尊重するという原則に立脚し実効させる

【4,政策】
 本綱領の実施を強力に推進する為、以下に示す諸政策を33年までに完了させる

《国防増進》
・地上兵力30万人
・徴兵を地方都市へ拡大
・全歩兵師団の機械化
・国産戦闘爆撃機中心に作戦機150機
・東ロンイエン海艦隊の拡充(駆逐艦5戦隊,巡洋艦2戦隊)
・西ロンイエン海艦隊の創設(航空母艦1隻,戦域防空艦2戦隊,駆逐艦3戦隊)
・潜水艦隊の創設(潜水艦戦隊3)
・光学偵察衛星(軍事衛星)打ち上げ

《殖産興業》
・ザニン(Gia Ninh/嘉寧)島に経済特区開設
・ロンイエン海油田の操業復帰

《国際協調》
・尚海協力機構各国との共同努力、相互扶助、技術交流促進
・価値観を共有する諸外国との関係強化

統一綱領で明記のザニン経済特区 ハイテクと物流の拠点に

祖国統一綱領に明記されたザニン経済特区の開設は、北部分裂勢力に対して軍事のみならず経済でも我々の先進性を誇示するという点において、大きな政治的意味を持つことは言うまでもないが、その一方、海外企業への免税措置などで成功を収めたヴィンホア近郊の複合カジノ地区に続くバーラジア経済の起爆剤として大きな期待も寄せられている。
 今回、経済特区の開設が決まったザニン島は、国民軍が設定した北部分裂勢力との海上での暫定境界線である北方限界線(NLL)に程近く、島の西沿岸部は海峡を挟んで首都ディエンカイに面する。政府は、この島に工科大学や軍需関連企業の研究施設を誘致すると共に、国内最大規模のコンテナ取り扱い能力を誇る港湾施設を建設し、ここをハイテクと物流の拠点にしようと計画している。ヴィンホア近郊の複合カジノ地区で宿泊や飲食業に限定されていた海外企業への免税措置は、ここでは製造業や重化学、ソフト開発などの業種に拡大される。
 すでにザニン島には数十基のガントリークレーンを備えた現代的な港湾設備が整備されており、建設資材の積み下ろしなどが始まるなど順調なスタートを切っている。また、バーラジア・テレコム(BTEL)は無線ブロードバンドと次世代移動通信システムをザニンで先行導入すると発表するなど、インフラ面でも良好な展望が望めそうだ。

新たな兵器規格圏「ルクナレス条約」とシェイフィナリアの事大外交

 兵器の共同開発と安価での移動を目的とするルクナレス条約がシェイフィナリア主導で成立し、北部分裂勢力とリルバーン偽政府、ノイバウト諸島のいわゆる「新共産圏」各国が同条約を締約した。同条約は崩壊したディルタニア連邦に代わる新たな兵器規格圏になるものと考えられ、核大戦後の兵器規格圏は同条約と神州製兵器を中心とするSCO(尚海協力機構)圏に二分して行くものと思われる。
 ただ、シェイフィナリアは旧ディルタニア連邦への追従路線をとってきた経緯から、今回同条約によって新共産圏との協力関係構築に踏み切った一方、安全保障上はAxISに属しルージェノワール、クラトニアと同盟関係にある。シェイフィナリアが「新たしい歩み」と自称するこの外交スタンスは、傍から見れば事大外交であり、またシェイフィナリアの軍事技術の新共産圏への移転は、祖国統一という一大事業を推し進める我が国に対する挑戦に他ならない。今後、シェイフィナリアの動向を警戒感を伴い刮目する必要がある。

北部で自由の火柱昇る 分裂勢力の生産拠点が壊滅

ヴァレフォール暦32年 7月(249期)
 バーラジア民主共和国(7, 15)の工場がテロにより壊滅しました。治安当局は植林を進言しています。

 北部分裂勢力の生産拠点が、彼奴等の圧政に抗する同胞によって爆破され、壮大な自由の火柱が昇った。我が国は北部で孤軍奮闘するあらゆる同胞を支持する。我々と北部の同胞は共闘し、祖国統一を成就させるだろう。
 

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