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NLL以北で海洋調査 解放戦線、爆弾テロで妨害工作か〈V.C.32年7月270期〉

NLL以北で海洋調査 巡洋艦、妨害船に威嚇射撃


写真=NLL北側のロンイエン海を航行する駆逐艦「ラムザン」と巡洋艦「ダ・ロイ」

 264期〜268期にかけて、海軍第2艦隊所属の艦船が北方限界線(NLL)より北側のロンイエン(Long Yen/隆安)海に進出し、海洋調査活動を実施した。NLLとは、北部分裂勢力との偶発的衝突を回避するため、我が国が独自に設定した海上での暫定境界線であり、当然のことながら、NLL以北も我が国の不可分の一角をなす領海である。南側では生態系や埋蔵資源の確認を含む精密な海洋調査が繰り返されてきたが、北側は正確な海図すら作成できないほど手付かずの状態で、国際船舶の航行にも支障を及ぼしていた。
 今回のNLL以北での調査活動中、測量機材を搭載した調査船が国籍不明の大型船から針路妨害を受け、護衛に就いていた巡洋艦「ダ・ロイ」が已む無く威嚇射撃を行った。北部分裂勢力の代表が「(巡洋艦が)艦砲射撃を行い、打撃を与えた」と発言していることから、この大型船は北部人民軍ないしそれに準ずる武装勢力に所属する船舶であること思われる。また、同代表は「スクランブル発進している空軍によって躊躇なく撃沈す」とも発言し、実際に赤い星のエンブレムのRev-70戦闘機が艦隊に接近していたことが海軍参謀本部より明らかにされたが、結局、艦隊が調査を終えNLL南側に入るまで、同機から攻撃を受けることはなかった。
 また、一部国内報道では今回の調査活動を「本格的に北に艦隊を進出させる際のデモンストレーション」と見る向きもあるが、これについて海軍参謀本部は「あくまでも科学的見地に基づく調査活動」として否定した。

神州製空母「定遠」級、近く第2艦隊に配備か 戦域防空艦も建造進む


(写真=ディエンカイ造船廠で建造が進む新空母)

 ディエンカイ造船廠(DSF)で、航空母艦と戦域防空(エリアディフェンス)艦と見られる艦船の建造が進んでいる。国営テレビ局BSTVの報道によって初めて明らかになった。空母と戦域防空艦ともに船体の建造はほぼ完了し、艤装段階に入りつつあることから、これらの建造が盛り込まれた祖国統一綱領の発表よりかなり前から建造がスタートしていたものと思われる。スキージャンプ型の離陸用甲板や横に長い艦橋などの外見的特徴から、神州がヤードの技術を取得してこのほど就役させた「定遠」級空母の現地建造であると考えられ、その証拠として、最近DSFには多くの神州人技術者の出入りが確認されている。

ヴィンホアで爆弾テロ 解放戦線による海洋調査の妨害工作か

[ヴァレフォール暦32年 7月(267期)]
バーラジア共和国(11, 10)の大都市がテロにより壊滅しました。

 267期、ヴィンホア西地区の公設市場で大規模な爆発があり、民間人を含む多数の死傷者を出した。警察軍(国家憲兵隊)は、使用された爆薬の種類から南バーラジア解放民族戦線の犯行であると断定、市場付近に設置された監視カメラの記録映像をもとに解放戦線兵士5名を拘束した。5名は公開裁判での死刑判決を経て、即日処刑された。今回の解放戦線による爆弾テロが、先のNLL以北での海洋調査の妨害を意図したものであることは明らかであり、無辜の同胞を虐殺した大罪を、解放戦線は自らの血を以て償うことになるだろう。

イスアードと防共同盟 首相はルージェノワールとの関係悪化を否定

 「バーラジア共和国とイスアード王国の防共同盟条約」が成立し、イスアードとの間で同盟関係が結ばれた。北部分裂勢力は旧安武皇国首脳らの処遇を巡る問題に介入した同国を名指しで非難、懲罰行動にも言及しており、同勢力への対処を巡って利害が一致したものと見られる。同国との同盟については、同国が先のセイルナシア戦争で衝突したルージェノワールとの関係悪化を招くのではないかと懸念する声もあるが、「セイルナシアの平和を維持するという大局に立てば、過去の対立は問題にならないと信じる(グエン・ドゥック・ルオン首相)」との見解が大勢だ。

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