国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

自由バーラジアの声(VOFB)は、バーラジア共和国政府が出資する国際放送です

食糧市場が暴落、世界的危機に〈V.C.32年8月307期〉

食糧市場が暴落、世界的危機に 政府は即応兵力の縮小を決定

 核戦争後の気候変動に伴う穀物収穫率の著しい低下や、それを受けた一部企業による投機的買占めなどの複合要因により、8月以降各国の食糧市場が急落し、全ヴァレフォール的な危機となっている。フェイルディラシアのF3(ウィルバー、レイリル、クラトニア)諸国やイスアードなどでは食糧を求める市民のデモが暴徒化し、官公庁や生産施設を襲撃するという事態にまで発展している。同様の事態の発生が北部でも確認されている。
 我が国もこの食糧危機への対応に追われた。幸い、我が国は備蓄食糧の緊急放出によって当座をしのぐことが出来たが、政府は事態の重大さに鑑み、徴兵の一時停止や徴集兵の帰村によって兵站システムを合理化し即応兵力を縮小することを決定。また、一部の国営工場を閉鎖し労働者を穀物生産に従事させることも検討している。

公試中の空母就役中止へ 国防省が正式発表

 ロンイエン海沖で海上公試を行っていた我が国初の航空母艦「ビンディン」(Binh Dinh, 平定)の国民軍海軍第2艦隊への就役が中止されることとなった。本日、国防省が正式発表した。同省のタイン・フート次官は、食糧危機を受けての兵站合理化により空母の運用及び維持が事実上不可能になったと説明した。「ビンディン」は、ディエンカイ造船廠でモスボール加工が施された上で、係留される。

SFDC、重大発表を予告

 国家自由発展評議会は、現今の国際情勢と南北問題に関する重大発表を一両日中に行うと予告した。クアン・ガイ大元帥の会見がBSTV第1チャンネルとVOFB短波放送を通じて中継される予定だ。