国際放送・自由バーラジアの声(The Voice of Free Barrasia)

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警察軍、ナムキ族独立派らを一斉逮捕〈V.C.33年3月585期〉

警察軍、ナムキ族独立派らを一斉逮捕


(写真=南西部の主要都市ディエンナンに投入された警察軍実力部隊)

ヴァレフォール暦33年 3月 [ Phase 584 ]
バーラジア共和国で反体制派逮捕(国家主義化)が宣言されました。

 警察軍(国家憲兵隊)は584期、南西部の山岳地帯で分離独立運動を行っている少数民族ナムキ族の独立派を一斉に逮捕したと発表した。ナムキ族独立派の一斉逮捕は昨年1月に続いて2度目で、南西部を中心に警察軍の実力部隊が投入された。今回逮捕された独立派は総計で789名にのぼり、ディエンナン省での即日の公開裁判で幹部級43名に死刑判決が下された。
 また、ナムキ族独立戦線議長ソン・サウンに対しては、昨年から続いているヴィンホア省ゴンヤン市郊外の私邸における自宅軟禁措置を無期延長とした。

BNAL機ハイジャック 独立派の武装組織が犯行声明


(写真=ハイジャックされたBNAL223便に突入する特殊部隊)

ヴァレフォール暦33年 3月 [ Phase 584 ] 
バーラジア共和国(9, 10)上空でハイジャックが発生、軍司令部に着陸の後、飛行機に警官隊が突入、人質を殺害した犯人を警官隊が射殺。政府の対応に不信感が募っています。

 584期、ディエンカイ発サイフォン行のバーラジア国有航空(BNAL)223便がハイジャックされ、乗客乗員280名を人質にとり立て篭った。犯行グループは自らをナムキ族独立戦線の成員であると名乗り、同族独立派の一斉逮捕で収監された「同志」と軟禁状態にあるソン・サウンの解放を要求した。
 223便は食料と燃料を補給するためディエンカイ軍区司令部のある国民軍ディエンカイ基地の滑走路に着陸。機内への食料搬入中に特殊部隊が突入し犯行グループを全員射殺したが、乗客35名が犯行グループに殺害されたり銃撃戦の巻き添えとなるなどして死亡した。また、特殊部隊の突入時に無力化ガスが機内に散布され、中毒症状を訴えた乗客13名と乗員1名が搬送先の病院で死亡した。
 事件直後、当局の強硬な措置に対する批判が世論はもとより政府内からも出たが、「分裂分子(ナムキ族独立派)の暴戻に対する措置としてはやむを得なかった」とするクアン・ガイ国家自由発展評議会議長の声明により、事態は沈静化に向かっている。

昇陽・撫子内親王殿下が訪問 クアン・ガイ主席らと会談

 昇陽帝国の撫子内親王殿下が我が国を訪れ、ディエンカイでクアン・ガイ国家自由発展評議会主席と会談した。会談では、昇陽の安州(安武)統治に対する我が国の支持に撫子殿下が謝意を示され、善隣友好の精神に基づく両国関係をより一層増進させることで合意に至った。
 訪問2日目以降は先の統一戦争からの復興途上にある北部特別軍政区各地を視察し、傷病兵や戦災孤児を慰問された。
 今回の訪問はナムキ族独立派の一斉逮捕やハイジャック事件などが発生する中で行われたが、撫子殿下は善隣友好関係の更なる増進のため意欲的に各日程をこなされた。

道路建設で立ち退き迫られた村民ら、ギアン郡行政庁舎に投石

 フークアン省ギアン郡行政委員会庁舎において数百名の集団が同庁舎を取り囲み、レンガや石などを投げつける騒ぎがあった。投石を行ったのは同郡チュオサ村の村民で、我々の取材に対して、高速道路建設のため強制的な立ち退きを迫られたことへの抗議であると主張している。
 この騒ぎで庁舎内にいた職員ら20名が窓ガラスの破片を浴びるなどして軽傷を負い、村民は駆けつけた警官隊によって逮捕された。