多用途戦闘機 FZ-2“維寿”
分類 | 多用途戦闘機 | |
開発者 | 航空工業發展中心 | |
全長 | 16.5m | |
全幅 | 9.9m | |
全高 | 5.42m | |
最大速度 | M2.0 | |
配備国 | 神州民国 | |
バーラジア共和国 |
開発
神州による最初の独自開発の戦闘機であるFZ-1“開元”は、アビオニクス面での性能不足により、配備当初から各国の主力戦闘機と比べ劣っていた上に、迎撃戦闘機という性格上、多用途戦闘能力も著しく欠けていた。そのようなFZ-1の問題点を踏まえた上で、次世代戦闘機の開発は極秘裏に着手された。
当初、当局はカナード付き無尾翼デルタに機体下部エアインテーク、単発エンジンという機体案のもと、中低空域での高機動性、打ちっぱなしAAM運用、BVR(有視界外)戦闘などの高い空対空戦闘能力と空対地攻撃能力を兼ね備えたマルチロールファイターの独自開発を目指した。しかし、神州にはそのような性能の実現に不可欠なフライ・バイ・ワイヤやCCV(運動能力向上機)のノウハウが不足しており、またFZ-1における最大の問題であったアビオニクスの改良にも限界があった。
そこで、当局はカナード付き無尾翼デルタに機体下部エアインテーク、単発エンジンという同じ機体コンセプトのもとで開発された旧レーデン・リヴェルゼーヌのTS-4“革命”に注目。同機を一時製造していた旧シレフ設計局の技術者を急遽旧ヤード共和国から招請した。
ヤード人技術者の開発への参加により、かねてよりの問題であったアビオニクスに加えてフライ・バイ・ワイヤやCCVに関する新たな技術がもたらされ、その後開発は順調に進行、○年○月の試作機初飛行に続いて、翌年○月には量産初号機が飛行、FZ-2“維寿”と命名された。現在のところ、神州空軍とバーラジア空軍への配備が決まり、主に中小国を対象にした輸出も検討されている。
性能
機体コンセプトこそTS-4と同じではあるものの、カナードなどの形状は異なっており、機体下部のエアインテークはダイバータレス化されステルス性にも配慮している。飛行制御はデジタル式のフライ・バイ・ワイヤで、動作をコンピューターによって補助する機構を持たせる事により、中低空域での高機動性を実現した。
レーダーはアクティブ式のフェイズドアレイレーダー(AESA)。また機首には赤外線捜索追尾装置(IRST)が付き、赤外線を放射する航空機を追尾する能力を持つ。
派生型
FZ-1P | 試作機 |
FZ-1A | 神州空軍向けの基本形 |
FZ-1E | 輸出型。ダイバータレス化の省略などコスト削減が図られている |
FZ-1EB | バーラジア空軍向け。FZ-1Eを基本としバーラジア製長射程AAMの搭載に対応 |